西本願寺の活路は団塊世代と首都圏民

2006年9月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]

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 浄土真宗本願寺派(西本願寺)の教団紙「本願寺新報」は、8月1日号で「50歳からの真宗教室」と題する特集を組んだ。仏の教えを平易に解説する内容で、ターゲットは団塊の世代。家庭でも仕事でも一つの節目を迎え、死が近づいてくることを少しずつ実感する年齢だが、宗教とは縁遠い日々を送ってきた人が多い世代でもある。こうした人々に真宗の深さに接してもらうことを目的としたもの。このほかにも、最近さまざまな取り組みが行われている。 昨今流行の団塊ビジネスともいえるが、背景には都市化の波の中で旧来の「家」が解体したことがある。土地や家とのつながりが深い既成の仏教教団は、このままでは衰退の一途をたどらざるをえない。それは親鸞を宗祖とする日本有数の教団、西本願寺も例外ではなく、あの手この手で活路を探す必要がある。その一つが団塊の取り込みなのである。 そしてもう一つ ………

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