2006年9月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
霞が関は9月の「安倍新政権」を前提に動いている。とりわけ注目されるのが、官僚の頂点に立つ官房副長官(事務担当)の去就である。第2次小泉内閣から現職にある二橋正弘官房副長官(昭和39年・旧自治省入省)が、安倍晋三官房長官とソリが合わないことは周知の事実。小泉政権前半期には当時の福田康夫官房長官、後半期には飯島勲首相秘書官(政務担当)に擦り寄り、部下には絶対忠誠を求める二橋氏の宮仕えスタイルを嫌っているようだ。 二橋氏に代わって頂点に立つのは誰か。ズバリ、漆間巌警察庁長官(44年入庁)だ。昨年10月に安倍氏が官房長官に就任してから、それまで警察庁長官は検事総長ともども官邸に足を運ばないという不文律を破り、漆間氏は頻繁に官邸を訪れている。 警察庁人事は通常8月上旬だが、漆間は安藤隆春官房長(47年)に気配すら見せない。人事はお盆明けの8月下旬にずれ込む ………
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