2006年9月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
2年後の2月に予定される大阪府知事選挙に、タレントで参院議員を3期18年勤めた西川きよし氏を担ぎ出す動きが一部にある。本人は04年に参院議員を引退して以来政界と距離を置き、政治活動を再開するつもりはないようだ。にもかかわらず「西川氏待望論」が囁かれるのは、府議会や府庁内に太田房江知事への不満がくすぶっており、3選を阻む声が上がっているからだ。 太田知事は2000年、通産官僚を辞して府知事選に出馬、日本初の女性知事となった。とにかく野心家で、以前から周囲に国会議員、大臣への願望を漏らしており、庁内では「知事は国政への踏み台か、人気取りの仕事しかやりたがらない」と評判がよくない。その太田知事が力を入れるのは、企業誘致。元通産官僚としての経験を生かしたトップセールスで経営者を口説き、工場と雇用を誘致すれば目立つし、実績をアピールできる。そのために昨春、 ………
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