「国際核燃料センター」 ロシアが日本に流し目

サミットではアメリカと合意。だが、「レバノン」と「エネルギー覇権主義」で、成否やいかん。

2006年9月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

 7月15~17日のサンクトペテルブルク主要8カ国首脳会議(G8サミット)は、議長のプーチン大統領の独演会だった。 石油が高騰し、主催国ロシアが資源大国であることもあって「エネルギー安全保障」がメーンテーマだったことは間違いない。しかしその最大の成果は、サミット全体会合に先立つ米ロ首脳会談で浮かび上がった。ブッシュ大統領との共同会見でプーチンがこう宣言したからだ。「ロシアの国際核燃料センター構想と、米国の国際原子力エネルギー・グローバル・パートナーシップ構想を統合すべく協力していく」――。 イランの核開発問題の解決策として、ロシアが提案する「核燃料リース方式」に両首脳が正式にゴーサインを出したものといっていい。 この提案は、イランがロシアの支援で建設中のブシェール原発などに対し、そこで使用する核燃料は必ずロシアから調達し、使用済み核燃料も必ずロシ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。