世界景気に走った「悪寒」

バーナンキFRBは利上げを休止した。「いざなぎ超え」の日本にもむくむくと積乱雲

2006年9月号 COVER STORY [水脈ウォッチャー]

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 日盛りなのにゾクッと寒気――夏風邪の先触れみたいに、世界経済に悪寒が走った。震源地は米国。2004年6月からの累積利上げで景気は減速しだしたのに、インフレ懸念が消えない。中東の地政学リスクなどを背景にした原油高も影を落とす。景気拡大が「いざなぎ景気」(1965~70年)の57カ月を超えて戦後最長になりそうな日本の景気の先行きにも入道雲が湧いてきた。 8月8日、米連邦準備理事会(FRB)は連邦公開市場委員会を開き、賛成多数で追加利上げを見送った。FRBは今年6月までに短期金利の誘導目標を0.25%ずつ計17回引き上げてきたが、ベン・バーナンキ議長も言葉を濁すほど微妙な判断だったようだ。 企業の高い設備稼働率や原油価格高騰で先行きのインフレに「いくらかのリスクは残る」としながらも、景気減速で「インフレ圧力は次第に和らぐ」という両論併記。全会一致でなく、9対1の賛成多数で ………

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