2006年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
羽田―北九州空港間を一日12往復する、わが国初のビジネスシャトル便として3月にデビューした新規航空会社、スターフライヤー(SFJ、北九州市)が早くも失速。就航当初の3月こそ74・1%と高い搭乗率を誇ったものの、以後は下降線をたどり、6月は48・5%とついに50%を割った。同社の損益分岐点は62・7%だけに、このままでは黒字はおぼつかない。 SFJの搭乗率は、4月に20ポイント近く急落の53・2%、5月は56・6%とやや持ち直したのも束の間、6月は再び大きく下落した。特に羽田発6時の早朝便の搭乗率は6月で17・1%、羽田着24時45分の深夜便も同25・8%にまで落ち込んだ。 既存航空会社の値下げ攻勢も厳しい。日航は北九州空港に隣接する福岡空港の羽田線を1日前予約で14000円台という破格の低料金を打ち出した。SFJの1日前予約(19800円)よりはるかに安い。なりふり構わぬ「新規」つぶしだ。SFJも ………
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