住宅の「環境への優しさ」英国で格付け証明書

2006年8月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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 英国では来年6月から、家を売る際に「環境に優しい度合い」を格付けする証明書が義務づけられることになった。省エネ効率を評価するこのエネルギー・パフォーマンス証明書(EPC)は、AからGまでの7段階で住宅のエネルギー効率を評価する。09年に導入を義務づけている欧州連合(EU)に先駆けたもので、二酸化炭素排出総量の27%を占める一般世帯からの排出量減少を期待している。 住宅担当相は「冷蔵庫や皿洗い機の電力効率は以前から消費者に開示されているのだから、もっと大きな買い物である住宅の省エネ度も購入者に事前提示するべきだ。購入前に光熱費がどれだけかかるか把握できる」という。ただ、英国では築100年以上は当たり前で、古い建物や保存指定の建築物はエネルギー効率が当然悪い。こうした物件が最低評価のGとなり、価格が下がれば売り手は不利益を被るという懸念もある。経済的イン ………

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