宝の山の「水谷建設」摘発検察の矛先は「福島疑惑」へ

2006年8月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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 東京地検特捜部が7月8日、三重県の中堅ゼネコン「水谷建設」の役員らを法人税約2億3千万円の脱税容疑で逮捕した。同社に対しては、1年半以上にわたって内偵が続いていた。「福島での原発利権、北朝鮮への投資とリベート、中央政界への資金提供などの疑惑が浮かんでいる。特捜部はなかでも有力な協力者を得た“福島事件”の立件に自信を深めている」と検察関係者は明かす。 関係者によると、福島事件とは佐藤栄佐久県知事の弟が経営する「郡山三東スーツ」の土地を水谷建設が購入した際、実質的に知事側への資金提供があったのではないかという疑惑。資金提供は東京電力の原発立地に絡んだものと言われている。 脱税事件の立件には、「溜まり」と呼ばれる隠し所得の使途を確認するための捜査が必要。特捜部は関係先として、弟の自宅や三東スーツ本社などを相次いで家宅捜索した。 さらに、水谷建設に ………

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