テポドン発射で盧武鉉「迷走」

金英男会見で「北」と合作のあげく、平壌に顔をつぶされ、青瓦台沈黙す……。

2006年8月号 GLOBAL

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 北朝鮮は7月5日、「テポドン2号」など7発のミサイル発射実験を行い、米日をはじめとした国際社会に対する重大な挑発行動を行った。ただちに国連安全保障理事会が招集されたが、発射準備が感知された6月以降の動きの中で、異様さが際立っていたのが韓国・盧武鉉(ノムヒヨン)政権の対北融和姿勢だった。迷走を続ける同政権には「北朝鮮の脅威軽視」「自主外交」など基本的な危うさがある。政権後期を迎え、対北政策の立て直しは絶望的だ。周辺国は「ポスト盧」を想定した朝鮮半島政策が必要だ。

形ばかりの「遺感の意」

 盧政権は5日、北朝鮮のミサイル発射を「賢明でない行為」として「深刻な遺憾の意」を示す声明を発表した。声明は「国際社会の対北朝鮮強硬論が強まり、北朝鮮の国際的孤立を深める」と指摘したが、具体的な対応策は「関係国と緊密に協議する」との姿勢に留まった。 青瓦台(大統領府)の一連の動きも ………

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