勝算ありや次世代日の丸飛行機

勇躍、小型機市場へ殴り込む。経産省、三菱重工らの鼻息は荒い。

2006年8月号 BUSINESS

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 自動車、家電などで世界をリードしてきたモノ作りニッポン。しかし、日本の製造業が世界の後塵を拝しているのが航空機産業だ。戦時中に零戦、1960年代に国産旅客機「YS11」開発の歴史があるが、「次世代の日の丸飛行機」は悲願ともいえる。「再チャレンジ」の官民プロジェクトがそろりと動き出した。「なんとしても実現させる! パッション(熱意)だ」――。 少子高齢化社会を迎えた日本が今後も成長していく処方箋として、新経済成長戦略をまとめた経済産業省は、「日の丸飛行機」の製造を「パッション」と言い切る。 新経済成長戦略は、柱の一つに「世界をリードする新産業の創出」を盛り込み、具体的には「次世代環境航空機などの研究開発」と記した。 書きぶりは目立たない。だが、経産省と、機体やエンジンの製造メーカーである三菱重工業、川崎重工業、石川島播磨重工業などの鼻息は荒い。  ………

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