「郵貯銀行」迷走人事の顚末

三菱商事の古川元副社長らに白羽の矢。4人の社長人事を仕切ったのはトヨタの奥田氏だった。

2006年8月号 BUSINESS

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 これでは、先が思いやられるどころの話ではない。2007年10月の郵政民営化に伴って日本郵政の傘下で郵便貯金業務を引き継ぐ「郵便貯金銀行」の初代社長が迷走のあげく、金融界以外から選ばれたのだ。 資金量200兆円、国内最大の金融機関のトップに就任するのは、三菱商事元副社長の古川洽次常任顧問(68)。古川氏は主に財務・経理畑を歩み、三菱商事を収益力トップに育て上げた。04年には三菱自動車工業の副会長に転じ、同社の再生に尽力した。確かに経歴は申し分ないが、古川氏は銀行経営はまったくの素人である。「有力取引先として銀行のことを熟知している」というのは、やはり苦しい後講釈だろう。なぜ、こんなことになってしまったのか。

三木の諫言に小笠原が逐電

 実は5月に、初代社長は小笠原日出男・三菱東京UFJ銀行名誉顧問(67)が就く方向で固まっていた。根回しも進み、小笠原氏は6月20日、同行の畔柳信雄頭 ………

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