佐治 信忠氏 サントリー会長兼社長

受け継いだ社会貢献の「DNA」

2006年8月号 連載 [経営者のひきだし 第4回]

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「やってみなはれ。やってみな、わかりまへんやろ」 サントリーの前身「鳥井商店」を大阪に開業した鳥井信治郎さんの言葉だ。チャレンジ精神。それは、企業の持続に不可欠な活力であり、貴重な文化と言える。 どの世界にも、変えなければいけないものと、変えてはいけないものがあるが、変革への挑戦にはタフさが必要だ。だが、いま、世間に「改革疲れ」なる言葉があふれ始めた。 もし、ここで改革の歩みを止めると、何が起きるか。前例踏襲に閉じこもる「悪しき官僚主義」の横行。事なかれ主義とも言う。そんな大企業病の芽をたたきつぶすことも、経営者の最重要事項。そこに意を尽くし続けているのが、この人だ。 佐治信忠さん。 鳥井・佐治一族の第3世代、サントリーの4代目社長(会長兼務)。その佐治さんが、社員に繰り返し言っているのが「現場を回れ」「走りながら考えろ」だ。生まれた造語 ………

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