2006年8月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
NTT持ち株会社の和田紀夫社長が来年6月、任期途中で退任、後任は高部豊彦NTT東日本社長との見方が浮上してきた。光ファイバー事業計画をめぐって、これまで次期社長の本命といわれた三浦惺副社長と、和田社長との確執が表面化。一方、当初、地域会社からNTTコミュニケーションズへの法人営業部門移管に難色を示していた高部氏は、これを受け入れ、中期経営計画の遂行に協力する姿勢に転じたからだ。背景には、かつての労務部門と技術部門の確執に代わり、通信規制に対抗して政治家や官庁とわたりあう制度屋(企画畑)と、和田社長を中心とする労務部門の対立がある。制度屋の中心人物である有馬彰取締役を重用してきた三浦副社長への風当たりは強まるばかり。和田社長は高部氏を後任に据えて制度屋を追い落とす腹積もりらしく、労務部門のドンである児島仁元社長の意向も働いている模様。 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。