2006年8月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
村上ファンドと財界人を橋渡しした宮内義彦オリックス会長は、規制改革・民間開放推進会議議長を任期途中で辞めざるを得ない状況になってきた。財界有力者の多くが、「法を犯したわけではないが、財界が村上騒動に巻き込まれた根っこは宮内さんだ。我田引水との批判もあり、公職から身を引くべきだ」との見方だ。後任には日本経団連副会長の草刈隆郎日本郵船会長をあてる方針である。 宮内氏は推進会議の前身である規制改革委員会時代からほぼ10年の長期にわたり、民間代表として規制改革の旗を振ってきた。2年前に推進会議が発足した時、財界は草刈氏を議長に推した。その見返りに日本経団連は評議員会副議長という副会長に次ぐポストを宮内氏に与えた。ところが、宮内氏は副議長就任後も、推進会議議長の座を譲ろうとしなかった。 推進会議は来春、再び改組されることになっているが、「草刈さ ………
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