2006年7月号 DEEP [ディープ・インサイド]
竹中平蔵総務大臣の「通信・放送の在り方に関する懇談会」の報告書は、NHKが持つチャンネル八つのうち、BSとFMラジオの合計3波を削減する内容を盛り込んだ。NHKは公共放送の役割を制限するものと猛反発したが、ホンネは「この程度ですんでホッと一安心」ではないか。政府の規制改革会議の民営化案も立ち消えになり、従来型の公共放送が存続するのは小泉首相のお墨付きを得て確定的となった。 むしろ不安材料は不祥事。今春、スポーツ報道センターのチーフプロデューサーがカラ出張による2千万円近い着服で懲戒免職になった。自民党から緊急調査を命じられ200人近くの不適切な経費処理が発覚、3人の懲戒処分を発表した。前山口放送局長は99年から5年にわたって合計50万円の出張経費の精算を失念していたという。他の処分者も同様で、何度も繰り返し経費精算を忘れていたらしい。それにしても5年間も精 ………
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