2006年7月号 DEEP [ディープ・インサイド]
国土交通省の次期事務次官が安富正文審議官(昭和45年運輸省入省)に内定、国交省内に波紋が広がっている。これで旧建設、旧運輸両省出身者による1年交代のたすきがけ人事が定着するのではないかと囁かれているからだ。 冗談ではない、というのが旧建設省だ。国交省次官のポストは「建設技官、同事務官、運輸と3年で一巡りするのが暗黙の申し合わせ。建設技官だった現次官の佐藤信秋氏(47年)の前任は運輸畑の岩村敬氏(45年)だったから、次は建設畑の事務官」というのが旧建設省出身者の主張だ。技官と事務官が独自に派閥人脈を形成するのが旧建設省だった。今回、安富氏に決まって両省1年ごとの回り持ちになれば、建設技官と建設事務官はそれぞれ4年に1回しか次官ポストが回ってこなくなる。 安富氏は運輸畑のエリートポストである鉄道局長などを歴任したが、年次は大学院卒の佐藤氏の2年上。に ………
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