血税で海に砂を撒く千葉県「九十九里」プロジェクト

2006年7月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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 千葉県旭市の刑部岬からいすみ市の太東崎に至る九十九里浜は、海岸線の延長約60キロに及び、海水浴場や貝漁が盛んなことで知られる。しかし近年、砂浜は20~70メートルも消失した。護岸工事や漁港整備の影響で、流れつく土砂が減り、砂浜の浸食が進んでいるためだ。10年前まで33カ所あった海水浴場は21カ所に減った。 千葉県はこの3月から、沖合に土砂を撒き波の力で砂を漂着させて人工的に砂浜を回復させる実証試験を開始した。一宮海岸の約200メートル沖合に、近くの漁港で浚渫した土砂約4500立方メートルを投入し、砂の動きや環境への影響を調査中だ。本格的に始めると、初期段階で600万立方メートル、砂浜維持には年間9万立方メートルの土砂が必要という。利根川の浚渫工事で出た土砂を活用する考えだが、太平洋に面した海を相手に、人為的に砂浜を呼び戻そうという途方もない計画に「無駄な土木 ………

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