「壊し屋」小沢、どこが変わった

「厚みが出てきた。今の麻垣康三に敵う者はいない」と中曽根は言うが……。

2006年7月号 POLITICS

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 政界ウォッチャーの間では、民主党代表・小沢一郎をめぐる論議が尽きない。この4月、政治の表舞台に党首として久々に登場した剛腕・小沢は本当に変わったのだろうか。 党の会合や衆院本会議を欠席しがちな姿勢、就任の挨拶回りの日程を事前に党幹部にも知らせない「隠密行動」を捉え、いずれ、「壊し屋」小沢の本性が暴露されると冷ややかに見る「不変論」が根強くある一方で、衆院千葉7区補選終盤で見せた自転車でのパフォーマンス遊説、連合主催のメーデーで参加者にわんこそばを振る舞い愛嬌を振り撒く小沢に変化を見ようとする人もいる。一見すればどちらにも一理あるが、小沢の実像は、そんな次元にはない。 小沢一郎が民主党代表に就任して間もない4月24日、中曽根康弘元首相が、小沢評をボソリと口にしたことがある。「小沢君は厚みが出てきた。ポスト小泉が誰になっても、今の4人(麻垣康三 ………

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