2006年7月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
中国の胡錦涛党総書記・国家主席がその権力基盤としてきた共青団(共産主義青年団)系の人脈が、地方において主要ポストを占めつつある。中国では来年の共産党第17全大会を前に中央、地方を問わず党・政府人事の刷新が行われつつあるが、胡主席の意を受けた「地方から中央への包囲」という権力掌握戦略は着々と進んでいるといえそうだ。 前回の全国的な党・政府人事刷新は江沢民前主席の影響力が濃厚だった第16全大会を控えた2002年に行われたが、それから4年を経て中国全土のうち31の省、市、自治区の主要ポストを眺めると、実に3分の1が共青団人脈に握られていることが明らかになった。例えば地方党委員会書記のレベルでいえば、遼寧省党委員会書記の李克強氏など共青団系の10人がこの4年の間に任命されている。省・市・自治区首長でいえば上海市長の韓正氏、福建省省長の黄小晶氏など同じく10人の ………
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