「影の米大統領」チェイニー危うし

「片腕」リビー前補佐官の情報漏洩では、あのアーミテージ前国務副長官も”敵”とか。

2006年7月号 GLOBAL

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 かつてアメリカの副大統領といえば、お飾りの代名詞だった。大統領が暗殺や病魔に倒れたとき――J・F・ケネディのときのリンドン・ジョンソン、F・D・ルーズベルト大統領のときのハリー・トルーマンのように、一朝ことあれば権力の頂点に立つのだが、ワシントン政界ではおおむね影の薄い存在だった。 その面目を一新したのが、現在のディック・チェイニー副大統領だろう。第1期、第2期ブッシュ政権で「影の米大統領」と言われるほど強烈な個性と圧倒的なパワーを発揮し、外交、国防、エネルギーなどでワシントン政界を支配してきた。 が、イラク侵攻の泥沼化でジョージ・ブッシュ大統領の支持率が「危険水準」を超えて低迷、イラクへの武力行使を強行したネオコンの巨頭でもあるこの「影の大統領」も、窮地に立たされている。その象徴といえるのが、チェイニー氏の片腕だったルイス・リビー前副大統領 ………

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