松下電器がリードするPLC商用化計画に暗雲

2006年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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 家庭に引かれた100ボルトの電力線に高周波の電気信号を乗せて高速通信を行う電力線通信(PLC)商用化の先行きが危ぶまれている。家電メーカーや電力会社が実証実験を行っており、今秋にも商用サービスが可能になる見通しだったが、ここへきて電波漏洩による無線への影響が懸念され始め、総務省が定めた電流(30デシベルマイクロアンペア)の見直しに着手した。 PLCは、すでに家庭に引かれている電力線を活用して外部とのブロードバンド(高速大容量)通信のほか、家庭内のパソコンやAV機器、各種家電を結び、動画配信や遠隔操作などを実現。家電各社は新たな家電需要を喚起するインフラと期待していた。松下電器産業が専門部隊で規格作りを先導するなど業界をリード。三菱電機や住友電気工業など商用化を前提に各社とも製品開発がスタートしている。 しかし、日本アマチュア無線協会はじめ無線業界 ………

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