あのフジテレビが赤字回避のお化粧決算

2006年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

「嵐は過ぎ去った」と買収防衛策を解除するのは、フジテレビの村上光一社長。昨春、ライブドアがニッポン放送株を買い占め、フジ買収も視野に入れた攻勢を仕掛けた。慌てたフジは既存株主に株式を機動的に割り当てられるよう500億円の新株発行枠を登録したが、堀江貴文被告が証券取引法違反の罪で起訴され、村上社長は「発行枠の当初の意義は薄れた」と説明する。 警戒モードを脱したフジ首脳陣の最大の関心事は、来年11月に迎える開局50周年。日枝久会長、村上社長は続投を決め、「記念式典のテープカットを心待ちにしている」(幹部)。フジは2年連続で視聴率「三冠王」を達成し、「本業は絶好調」(村上社長)。豪華イベント、番組の企画が目白押しだ。 確かに06年3月期の売上高は過去最高を記録したが、ライブドア株の売却損345億円が響き、最終利益は113億4500万円と前期に比べ半減した。しかも ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。