2006年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
実力派・大橋洋治会長の大号令の下、全日空が10年後を視野に業界の度肝を抜くトリプル7構想を策定した。その中核をなすのが国際線の売り上げ拡大で、現在の3倍増の7千億円。その核心は、欧米を中心とした航空会社の買収である。お荷物化しつつあるホテルチェーン経営をインターコンチグループに任せる決断を下したのも、その路線上にある。 焦点となるM&Aについては、数年前に米大手航空会社の買収に着手したが、当時は時期尚早の感があり、監督官庁の理解を得られず見送った。「今回は万全の体制を敷いており、(大橋会長は)何とか実現に漕ぎ着けたい意向」と幹部はいう。 このほか、現在1千億円程度にとどまる貨物に傾注し、将来的には売上高7千億円をめざす。一方、国内線の伸びは望めず、現状維持の7千億円程度と見込んでおり、この三つの「7」をあわせて「777(トリプルセブン)」構想と呼ん ………
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