東電の凄まじい怨念「裏切り者」GEを許さず

2006年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

 東京電力や東北電力、日本原子力発電など電力7社と東芝、日立製作所の原子力プラント2社が4月末に「BWR事業者協議会」を正式に発足させた。発電所に設置される原子炉のタイプの一つである「沸騰水型軽水炉」(BWR)の安全性と信頼性を向上させることが協議会の設立目的だ。注目すべきは、参加企業の中にBWRの開発者である米ゼネラル・エレクトリック(GE)の名前がないことだ。 一見奇異に見える「GEはずし」の裏には、電力業界の盟主・東電の意向が働いているようだ。GEの情報提供が元で、福島第一などの原発でトラブル隠し(自主点検記録改竄)が発覚、世の指弾を浴びて荒木浩会長ら最高幹部5人が引責辞任した経緯がある。東電の怨念は凄まじい。「顧問に退いた実力者の長老たちが、オレの目の黒いうちは絶対に許さんと言っているらしい」と資源エネルギー庁関係者は打ち明ける。 東芝が唐突に、G ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。