明らかな粉飾は15億円だけ。弁護側は無理な捜査の綻びを衝く。
2006年7月号 BUSINESS
東京地検特捜部によるライブドア強制捜査の衝撃から約5カ月。今度は村上ファンドの村上世彰代表(46)がライブドアの堀江貴文前社長(33)らと同じ証券取引法違反の疑いで逮捕された。 最近は政官界ではなく、「出る杭」の若手企業家らを標的にする姿勢がより鮮明になった。しかし、株式市場でのルール違反という彼らの罪状は、どれほど悪質なのか。捜査に無理はなかったか。5月26日から始まったライブドア事件の裁判では、早くも綻びが浮かび上がり、村上代表の逮捕も、首を傾げる専門家が少なくない。 ライブドア事件で裁判が始まったのは、公判前整理手続きが適用された堀江氏を除く、宮内亮治元取締役(38)や熊谷史人元代表取締役(28)ら6人の被告。起訴事実は約3億円の経常赤字だったライブドアの2004年9月期連結決算を約50億円の経常黒字に粉飾し、虚偽を記載した有価証券報告書を関東財務 ………
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