2006年6月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
永田町では、小沢一郎民主党代表の長年の知恵袋で元参院議員の平野貞夫氏(70)の政界復帰説が囁かれている。平野氏は04年7月の参院選で2期目の任期を終え、政界を引退。その後は文筆活動や講演などに専念していた。だが、メール問題で前原体制の崩壊が予想された2月下旬から、平野氏は小沢氏と密会し、代表選に出馬するよう説得を続けていた。 新体制発足の際も、小沢氏に批判的な渡部恒三国会対策委員長を留任させたのは、「党内融和のためには続投が望ましい、と平野氏の進言があった」(民主党筋)。さらに、平野氏は9月の自民党総裁選に向け、小泉純一郎首相が後押しする安倍晋三官房長官の最大のライバルとなる福田康夫元官房長官にも、しきりに秋波を送っている。これは言うまでもなく、「自民党の分断を狙う小沢氏の意向を受けたもの」(民主党幹部)だが、平野氏の動きは「本人の政界復帰に ………
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