2006年6月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
来年夏の参院選で与党過半数割れを狙う小沢一郎民主党代表が、国民新党(綿貫民輔代表)との連携と並行して、小泉純一郎首相から追放された旧経世会(旧竹下派、現津島派の源流)幹部らに触手を伸ばし始めた。自民党の青木幹雄参院議員会長が最も恐れる展開で、次期参院選は旧経世会の因縁を引きずった戦いとなりそうだ。 参院選は衆院側の協力がないと戦えないというのが定説だ。昨年の郵政総選挙で自民離党を強いられた議員らを抱える参院選挙区は、秋田や山梨、佐賀など10以上に上る。「小泉フィーバー」で大勝した04年選挙の改選となる次期参院選は、ただでさえ自民党の議席減が確実視され、青木氏は「15減ったら政権は終わり」と危機感をあらわにする。青木氏は追放組の旧経世会幹部である保利耕輔元文相を教育基本法改正問題の与党顧問とする奇策で取り込んだが、それ以外の離党議員との関係修 ………
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