2006年6月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
中国の胡錦涛国家主席の4月訪米に続くモロッコ、ナイジェリア、ケニアのアフリカ歴訪は、世界第8位の産油国ナイジェリアで大きな成果を挙げることができた。国賓として2日間の滞在中、ナイジェリアに対し国有精油所の運営や鉄道、発電所の建設など社会基盤整備に40億ドルの投資を行う見返りに、ニジェール川のデルタ地帯の4鉱区で探鉱の優先権を中国石油天然気集団(CNPC)が取得する協定に調印したのである。 ナイジェリアは、すでに中国石油(ペトロチャイナ)と日量3万バレルを供給することで昨年合意しているし、中国海洋石油(CNOOC)とも08年生産開始の鉱区の株式45%を270億ドルで譲渡する契約を結んでいる。エネルギー源なら喉から手が出るほどほしい中国は、アフリカでもガボン、アンゴラ、スーダンなど紛争地帯で果敢に権益獲得に動いている。 部族抗争の絶えないナイジェリアでは反政府 ………
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