「片虎」と日テレ氏家の蜜月

2006年6月号 連載 [メディアの急所]

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「片山虎之助を委員長に推薦したのは俺だ」と打ち明けるのは、民放界の重鎮、日本テレビ放送網の氏家齋一郎取締役会議長。自民党の通信・放送産業高度化小委員会の片山委員長との蜜月ぶりをアピールしている。「力があるのは片虎」とエールを送り、竹中平蔵総務相の私的懇談会が仕掛ける放送と通信の抜本改革に「待った」をかける。 竹中氏は昨年末、「通信・放送の在り方に関する懇談会」(座長・松原聡東洋大教授)を立ち上げた。竹中・松原コンビは懇談会を牛耳り、NHKの国際放送拡充にCM導入を容認する考えを表明。また、番組のネット配信を著作権法上の「放送」扱いとし、著作権の許諾手続きを簡素化するよう求めた。 いずれも民放にとっては「死活問題」(民放大手)。NHKのCM参入は「民放の収入源である広告市場」(民放大手)が侵食されるだけでなく、民営化論も再燃しかねない。ネットで番組 ………

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