2006年6月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]
来年7月の参議院選挙に向け自民党は候補者選びを急いでいるが、これまで集票マシーンとして農水省OBを担いできた農協が、独自候補を立てる動きを見せている。これに対し農水省OBで現職の福島啓史郎議員は、あくまで再選をめざす構えで激突必至だ。 農協が独自候補擁立に傾いているのは、先の参院選の反省からだ。前回は農水省OB(元農産園芸局長)の日出英輔議員を、農水省と共に担いだが惜敗した。農協内から「コメの値下げ政策を推進し、農産物の輸入自由化を容認する農水省OBでは選挙運動が盛り上がらない」との意見が続出し、「独自候補を擁立して自由化反対を叫ぼう」という機運が高まった。 農協は独自候補擁立に動き出したものの、いざとなると名前の挙がった候補者が尻込みして決まらない。最終的には全国農協中央会が候補者選びの責任を持つ見込みだが、農水省と「共闘」しても当選させら ………
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