「竹中秘書官チーム」解散へ

2006年6月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]

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 小泉政権の「秘書官政治」の象徴の一つだった竹中平蔵総務相の側近官僚チームが、「ポスト小泉」で竹中の中枢起用はないと見越して「チーム解散」の身支度を始めた。旧通産省出身(昭和61年入省)の岸博幸政務秘書官は、4月から慶応大学藤沢の教授となり、9月まで秘書官と二足のわらじをはく。岸は歯に衣着せない傍流育ちで、産業政策局、資源エネルギー庁を経て内閣官房IT担当室に出向したのが、一橋大学先輩の竹中の知恵袋になるきっかけとなった。音楽家の坂本龍一ら幅広い人脈を持ち、ありきたりの学者では収まりそうにない。竹中のもうひとりの側近で旧大蔵省出身の高橋洋一補佐官(昭和55年入省)も、財政改革、郵政民営化、政策金融再編で辣腕をふるったため、出身母体の財務省ににらまれ、総務省にもGHQ(Go Home Quickly)と言われているが、9月以降は「学者に戻ります」と恬淡としている。 ………

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