平岩氏が日本経団連に復帰

2006年6月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]

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 02年秋の原発不祥事の責任を取り、日本経団連名誉会長から退いた平岩外四東京電力顧問(91)の名誉会長への復帰が決まった。3年余が経過し、喪が明けたとの判断からだが、今なお隠然たる影響力を持つ平岩氏をテコに、東電に政治献金再開を促す経団連の目論見も透けて見える。 東電は74年を最後に政治献金と決別した。パーティー券購入や政党機関紙への広告掲載による資金協力には限界がある。その補填として参院自民党比例区に加納時男氏ら東電出身者を擁立して、90年代以降、得票による選挙協力を続けてきた。だが、来夏の参院選で財界候補を擁立しないことが急きょ決まり、東電の置かれた立場は一段と微妙なものになった。独自の論理を押し通して献金を拒む東電に対する他業界の風当たりはきつい。東電社内にも政治献金再開の是非論がくすぶっている。この時期を狙って「平岩復帰」の一石を投じた ………

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