「防衛談合」に巣食う政官界要人

押収された「横やり」メモ。舞台は佐世保か沖縄か。連休後に「第2幕」がありそう。

2006年5月号 DEEP

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 米軍基地の土木工事などで官側主導の受注調整があったとして、発注側の防衛施設庁ナンバー3の技術審議官や受注側の大手・中堅ゼネコン8社、空調メーカー3社の幹部らが2~3月に起訴・略式起訴された官製談合事件の捜査はその後も続き、連休後に第㆓幕が始まる見通しが強まっている。東京地検特捜部は、ガチガチの官製談合の背後で受注側の依頼を受けて動いたとされる政官界要人の立件を目指している。

解明された談合システム

 防衛施設庁の談合事件は、成田空港や国立大学の電機設備工事をめぐる談合事件の捜査の過程で発覚した。特捜部は昨年11月、成田国際空港会社や電機メーカーなどを家宅捜索した際、防衛施設庁発注工事の入札などに関与したとされる元衆院議員秘書が経営するコンサルタント会社も捜索対象に含めた。 この段階で「特捜部は成田空港ルートの捜査を年内に終え、防衛施設庁の談合立件に並々ならぬ意欲を ………

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