2006年5月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]
創価学会の機関紙、聖教新聞が創刊55周年を迎えた。創刊は1951年の「4月20日」。奇しくも本誌と同じである。サンフランシスコ講和条約が調印されたこの年に5000部でスタートし、現在は公称550万部を数える。社会面や国際面には時事通信からの記事などを配し、今や一教団機関紙の枠を超えたユニークな存在になっている。 新聞の顔である一面トップに座るのは、ほとんどが池田大作名誉会長の記事だ。「ブラジルベンセスラウ・ブラス市池田SGI会長に名誉市民証」(3月30日付)と、世界が池田氏を称揚するパターンで、よくネタがなくならないなと感心するほどこの種の記事が続く。ただ、他の新宗教教団機関紙も、実はさほど大きな差はない。 聖教新聞が他の機関紙と比して際立つ点は、「人生の師匠」である池田氏が世界から賛美されていることを一面で華やかに報じつつ、一般紙に近いニュートラルな報道 ………
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