「路面電車」復活の珍事――富山市

2006年5月号 連載 [LOCAL EYE]

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 4月29日、日本ではおよそ半世紀ぶりに新設の路面電車が開業する。富山駅前から富山湾近くの岩瀬浜までを結ぶ「富山ライトレール」だ。JRの赤字ローカル線を路面電車として再生、延長8キロのうち富山駅寄りの1キロ部分は道路にレールを新たに敷いた。高度成長期以降、各地で路面電車が車の邪魔物として消え去っていった日本の「常識」からみると、この復活劇は珍事ともいえる。 この路面電車導入の生みの親が、富山市長の森雅志氏(53)。長く司法書士の世界に身を置いた後、1995年に富山県議に当選。2期目途中の02年に市長に転身した。行動力、時代の潮目を読む眼力には定評があり、自らのホームページで時事エッセーを書き続ける森市長だが、最近注目されているのが「串・団子」と呼ばれる独自の都市戦略だ。 「串」は鉄道など公共交通を指し、「団子」は車に頼らなくても歩ける範囲内に日常生活に ………

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