ブリタニカ対ネーチャー英国の知の双璧が“死闘”

2006年5月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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 英国の知の権威の双璧とも言うべき百科事典「ブリタニカ」と科学誌「ネーチャー」のバトルが死闘の様相を呈してきた。3月下旬、ブリタニカは「致命的欠陥」と題する20ページの報告書を発表、そこで「ネーチャー」オンライン版がブリタニカとウィキペディアを比較してその記述の正確さを調べたところ、「どっこいどっこい」だったという記事(昨年12月15日付)への大々的な反論を行った。 ウィキペディアはボランティア型の百科事典で、ブリタニカのように専門家に執筆を依頼し、利用者も金を払って参照する(ネットで全項目にアクセスするには月額11・95ドル、年額69・95ドル)ものではなく、無償奉仕で誰でも筆者になれる代わりに利用も無料なのが特徴。すでに100万項目を超え、12万7千項目しかないブリタニカを圧倒しているが、素人や悪意のある者も書くため正確さに欠けるとの指摘があった。しか ………

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