摘発された「陰の市長」神戸地検のメスはどこまで

2006年5月号 DEEP [ディープ・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

 神戸市政のみならず、自民党兵庫県連(渡海紀三朗会長)をも牛耳ってきた神戸市議会の村岡功・自民党議員団長(68)が神戸地検特別刑事部に逮捕された。 息がかかった産業廃棄物処理会社の権益を守るために、市の要綱を改正させたうえでライバル会社の進出を妨害し、300万円の賄賂を受け取った斡旋収賄容疑だ。 村岡容疑者は「陰の市長」と呼ばれてきた。大震災後の復旧・復興事業に巨額の公費が投入された神戸で、業者の選定を仕切り、権利関係の入り組んだ土地の売買を差配してきた。市職員出身の矢田立郎現市長は村岡容疑者に頭があがらず、人事介入を恐れる市幹部も媚を売ってきた。兵庫県警が何度も摘発を試みたものの、なぜか情報が筒抜けになって尻尾をつかめなかったといわれる。「村岡容疑者が権勢を振るえた背景には、石井一元自治相の元秘書仲間らを組織化して“石井軍団”と呼ばれるネッ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。