伊吹派を取り込み福田康夫が総裁選の足場固め

2006年5月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

「ポスト小泉」候補の本命、安倍晋三官房長官の対抗馬として存在感を増す福田康夫元官房長官が、水面下で伊吹派(所属33人)との連携強化に本腰を入れ始めた。「おれは総裁候補でもなんでもない」と周囲を煙に巻く福田氏だが、「9月の自民党総裁選をにらんだ足場固め」との見方がもっぱらだ。 福田氏は伊吹派領袖の伊吹文明元労働相と頻繁に会談しているほか、同派議員と会合を重ねている。そうした席で福田氏は総裁選が話題に上っても「まだまだ──。国会が終わるまでは何もない」とかわしつつ、冷え込んでいる日中関係に関しては「次期政権の最重要課題の一つだ」などと熱弁を振るうという。 そうした様子から「ポスト小泉への意欲を福田氏なりにアピールしている」と受け取る向きも少なくない。 また、3月13日には福田氏の地元群馬県で、同氏の父、故福田赳夫元首相と中曽根康弘元首相のそれぞれの ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。