2006年5月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
来年夏の参院選で改選数が一つ増え3議席となる千葉選挙区への対応を巡り、公明党は当初目指していた独自候補擁立を見送る方針を固めた。 公明党が千葉選挙区で候補を立てようとしたのは、大票田である関東地区で票を積み増す絶好のチャンスと見ていたからだ。しかし、「支持母体である創価学会から強いブレーキがかかった」(公明党筋)という。最大の理由は、来年の参院選で再選を期す神奈川選挙区の公明党議員、松あきら氏への「支援」を最優先するためだ。「支援」は東京都の組織票が中心となるが、神奈川と千葉に勢力を分散させる余裕はないということのようだ。 公明党は、次回参院選での千葉選挙区での擁立は見送る代わりに、公明党の改選議員がいない次々回の2010年参院選では同区で公明党の独自候補を擁立するため、自民党と協議を進める考えだ。もっとも、その頃、自公両党の関係がどうな ………
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