「タイミングがよすぎる」韓国外換銀行の家宅捜索

2006年5月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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 日本でも東京相和銀行(現東京スター銀行)を買収した米系私募ファンド、ローンスターのソウル事務所と子会社が、韓国の検察庁中央捜査部(特捜にあたる)に3月30日、家宅捜索を受けた。ローンスターは2003年に韓国外換銀行の株式50・53%を1兆4000億ウォンと“格安”で買収、この3月22日に韓国最大手の国民銀行に4倍以上の値で売却して巨額の差益を手にすることになったが、外換銀行幹部の供応接待があったのではないかとの観測が流れ、資産270兆ウォン(約32兆円)のメガバンク誕生に検察が水を差す形になっている。 国民銀行はドイツのコメルツ銀行と韓国輸出入銀行からも計14・1%の外換銀行株の買収で合意、買収額は1株1万5400ウォン、総額6兆4100億ウォンに達する。外換銀行はもともと政府系の銀行で、現代グループのメーンバンクだったが、1997年アジア通貨危機で経営が悪化、2003年にローンス ………

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