自分の首絞める米国重症の「排外主義」

何をビクつく?「夷狄が怖い」と海外からの投資を拒む無理。

2006年5月号 GLOBAL

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 米国はちょっとしたゾンビブームである。恐怖作家スティーブン・キングの最新作『セル』ではボストン市で携帯電話の音を聞いた人々がゾンビ化し、ニューヨークのマンハッタン島にゾンビが出現する『モンスターアイランド』、ゾンビとの戦争を描いた『世界大戦Z』が、今月に相次いで出版される。昨年封切られた映画監督ジョージ・ロメオの『死の大地』も好評。ニューヨーク市のタイムズスクエア近辺のゲームセンターでは、ゾンビを撃ち殺すゲームが子供たちの人気を博している。 米国人は何を恐れているのか。背景にあるのは、米国内に広がる「アポカリプス」(終末思想)だ。ゾンビはもともとカリブ海のブードゥー教から発祥したもので、肉親だろうが、隣人だろうが、死んで呪いがかかると執拗に襲いかかってくる。ゾンビブームは「ナイン・イレブン」と呼ばれる2001年の9・11テロ以降、「身内のふり ………

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