中国に日系「1兆円企業」続々

製造と販売の対中投資から、理工系中国人の頭脳を募って研究開発投資へ。

2006年5月号 BUSINESS

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 3月30日に訪中した橋本龍太郎元首相らの日中友好7団体は、中国で胡錦涛主席との会談などスケジュールこそ消化したが、日中雪解けの契機はつくれなかった。しかし日本の対中投資は、2005年は他の主要国・地域が減少するなかで前年度比19・8%増の65億ドルと過去最高を記録している。 日本貿易振興機構北京センターの真家陽一次長は、日系企業の積極的な対中進出をこう分析している。「自動車が中国人の一般家庭でも持てるようになったおかげで、日本車メーカーの大型投資が相次ぎ、追随して部品メーカーも対中投資のスピードを上げてきた。中国内の販売を目的とした電機・電子産業の投資も堅調に推移している」 製造・販売だけではない。統計データにはまだ表れていないが、北京の日系企業を取材していると、04年の時点では数人程度の規模だった研究開発部門が相次いで独立し、研究開発専門の企業に ………

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