中国で稼ぐ三菱自動車コピー車に「塩を送る」

吉利や奇瑞など民族資本のコピー車メーカーにエンジンを売る「おいしい」ビジネスに、他の日本企業は眉をひそめる。

2006年5月号 BUSINESS

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 とんだ誤報だった。2005年の中国の自動車販売台数が日本を抜いて米国に次ぐ世界2位になった──と、1月13日に人民日報と日本経済新聞が報じたのだ。「現地生産と輸入車を合わせて592万台となり、日本の585万台を抜いた」という。 が、日経の報道を見て、東海地区のある企業は中国の統計にミスがあることに気づいた。2日後、その企業の幹部が北京飯店で食事をしながら、中国汽車工業協会幹部に「間違っていないか」と尋ねたところ、慌てて退席したという。国内販売に輸出台数を加えるという単純なミスを犯していたわけだが、18日になって国営新華社を通じて訂正報道。正確には573万台だった。 中国の統計のお粗末さを示すエピソードではあるが、2006年には誤報でなくなるだろう。乗用車市場(中国内生産車)だけでも32%増程度の415万台が見込まれ、日本が抜かれることは確実だからだ。08年の北京五輪 ………

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