鉄鋼大再編の「震源」ミタル一族

10年前は無名だったインド人「鉄の皇帝」。その一族経営に欧州は反感を隠さない。

2006年5月号 BUSINESS

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 インド生まれ、ロンドン在住のラクシュミ・N・ミタルは、世界最大のミタル・スチールに君臨する鉄鋼王にとどまることなく、さらに「皇帝」への戴冠を企てた。 2位アルセロールに株式公開買い付け(TOB)を仕掛けるかたわら、ミタル会長はまた全株主を平等に扱うことを明らかにした。株主に「1株1票の議決権」を与えることは、公開企業として公正であると言えよう。しかし、自社の拠点をインド国外に置くとはいえ、インド独特の商慣習を残したままのビジネスマンにしては、過激なスタートである。 現時点でミタル一族の議決権は他の株主の10倍、ミタル・グループというコングロマリットの98%を支配している。一握りの人々に権力が集中し、経営責任は広く浅くという居心地の良い体制である。ミタルは企業買収を重ね、カザフスタン、ジャマイカ、メキシコなど世界各地に基盤を広げ、会長は保有株式の ………

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