新日鉄の究極の買収防衛策

忍び寄るミタルの影。住友金属、神戸製鋼との持ち合いで身を守り切れるか。

2006年5月号 BUSINESS

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 世界の鉄鋼メーカーが不気味な再編風におびえている。 台風の目はインドの新興メーカー、ミタル・スチール(本拠はオランダと英国)だ。すでに粗鋼生産量では世界の首位に立つが、2位の欧州最大手アルセロール(本拠はルクセンブルク)に186億ユーロ(約2兆6千億円)で買収を提案、欧州を震撼させた。成功すれば年産1億トンの鉄鋼メーカーが初めて誕生する。海の向こうだけの話と思ったら大間違いだ。新日本製鉄はミタルとアルセロール双方に深い提携関係を持ち、困惑の色を隠さない。新日鉄自身もミタルからの買収を恐れ、究極の買収防衛策を模索中だ。

どちらにも肩入れできず

 「鉄鋼業界に身をおいて、誰もが本当に良かったと思っているはずだ。市況に多少の変化はあるが、こんなものは当たり前に対処すればいい」 鋼鉄製橋梁談合事件で鉄鋼業界が世間の批判の矢面に立たされようとしていた昨年5月、新日鉄の三村明 ………

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