2006年5月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
日本経団連会長である奥田碩トヨタ自動車会長の秘書を10年以上務めてきた股肱の臣、同社秘書部の西川幸男氏(78年入社)が、6月の株主総会後の取締役会で一気に常務へ昇格する。 トヨタではトップの秘書が役員に昇格するのは異例だが、その理由は財界対応。奥田経団連会長の後を継ぐキヤノンの御手洗冨士夫社長をサポートするためだ。 西川氏は昇格後、「政治担当」となり、6月でトヨタ会長も退任する奥田氏の政界人脈を引き継ぐ。国際派経営者と評価が高い御手洗社長の弱点は、日本の政治家とのパイプがほとんどないこと。しかも、キヤノンの渉外部隊の力は弱小。このため、「永田町対策」はトヨタが面倒を見ることを条件に、御手洗氏は経団連会長を引き受けたとされる。トヨタは負担のかかる経団連会長を㆓代続けて出すことを回避でき、キヤノンに借りができた形だ。 そこで、経団連サポートの重 ………
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