名古屋財界の注目を集める中部電力の「中経連」復帰

2006年5月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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 中部電力は6月末、三田敏雄常務が社長に昇格し、空席だった会長に川口文夫社長が就任する。新社長は常務からの大抜擢。三田氏の実父は元中電副社長だった故民雄氏であり、社長への登竜門とされる東京支店長を経験し、早くから社長候補と目されていた。
 しかし、名古屋財界の関心は「もう一つの人事」に移っている。中電会長の「指定席」だった中部経済連合会の会長ポストがどうなるかである。中電前会長の太田宏次氏は古美術品の不透明な購入問題により引責辞任し、それと同時に中経連会長の職を辞した。中電は後継会長を擁立することができず、トヨタグループ長老の豊田芳年氏が中経連会長に就任(任期は07年5月まで)した。 しかし、同ポストは5代連続で中電会長が務めており、トヨタグループからの会長起用は緊急避難にすぎない。新会長となる川口氏は、中経連会長のイスを取り戻す意向と見ら ………

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