苦戦続きの日本振興銀行に消えない身売り説

2006年5月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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 木村剛氏が設立した日本振興銀行の苦戦が伝えられ、同行に免許を交付した金融庁も対応に苦慮している。金融界では、「ビジネスモデルが類似する新銀行東京に営業譲渡するのでは……」との観測まで浮上している。 金融システム不安を背景とする銀行貸し渋りに目をつけ、木村氏は2004年4月に中小企業向け融資を専門とする振興銀を開業した。しかし、その後の大手銀行の回復で目算が狂い、融資は伸びずに国債売買で収益を嵩上げしているのが実情。発足時にかき集めた定期預金が流出したことから、総資産が大幅に減少して05年9月中間期は最終赤字7600万円を計上した。 金融庁は昨年11月に着手した振興銀への立ち入り検査を1月末に終え、5月連休前にも結果を通知する見通し。同行の9月末の自己資本比率が19%に及んでいるため、4%割れで行政命令が下される可能性は低く、融資・審査の管理態勢に当局がどう ………

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