デロイトトーマツ系コンサル異常な退職引き留めで軋轢

有能な幹部がやめると部下も一緒にやめてしまう。それを思いとどまらせようとしていろいろ騒動になっている。

2019年12月号 BUSINESS [職業選択の自由]

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4大監査法人の一角、デロイトトーマツ系のデロイトトーマツコンサルティング合同会社で「プロジェクトオメガ」と呼ばれる、役員や社員の退職引き留めを行うチームプロジェクトが進められている。デロイトのコンサルティング法人は現在、想定を超える退職者に頭を抱えている。コンサル業界は元々転職が多い世界であり、同法人でも役員含めて約2500人の従業員のうち毎年13%程度(約300人)が入れ替わるが、「今年はそれに250人程度上乗せして500人以上が退職する見通し」と、同法人関係者はいう。13%の退職者は毎年のことなので、中途採用によって補うが、250人分を上乗せして採用するのは楽ではない。250人のうちすでに150人が退社し、年末から来年にかけてさらに100人が辞める見通しだという。

アジアの一員になったことが発端

コンサルティング会社は、有能な社員コンサルタントを何人抱えているかが売上高に直結する。社員が辞め ………

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