2018年3月号 BUSINESS
ひっそりと流れたニュースに重要な意味が含まれることがしばしばある。2月初旬に報じられた、日米共同のミサイル迎撃試験「失敗」はその類いだろう。政府・自民党が広めた「ミサイル防衛を強化すれば国民生活は安全」とのイメージがいかに欺瞞に満ちたものか、奇しくも露呈したからだ。1月31日、米ハワイ州で日米共同開発中の新型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の実用化試験が実施され、米メディアは「失敗」と報道。日本政府もこれを追認した。日本のミサイル防衛(MD)は①海自イージス艦に搭載されたSM3が大気圏外で敵ミサイルを迎撃、②撃ち漏らした場合、空自配備のPAC3が地上数キロで破壊の2段構えを取る。ブロック2Aは現在のSM3の射程を延ばす改良型。日本海などに展開中のイージス艦に配備されれば、1艦当たりのカバー範囲が広がり、迎撃能力がより向上すると謳われる。実はブロック2Aの実用化は ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。